楽天カードは、「年会費永年無料」「高いポイント還元率」「楽天市場での優遇」などの魅力で、多くの人に選ばれているクレジットカードです。
しかし一方で、「ショッピング保険(動産総合保険)が付いていない」という点に不満を感じる人も少なくありません。
この記事では、
- 楽天カードにショッピング保険が付いていない理由
- ショッピング保険があると何が守られるのか
- 補償が欲しい人のための対策(カードの使い分けや代替策)
について詳しく解説します。
この記事のもくじ
1. そもそもショッピング保険とは?
ショッピング保険(または動産総合保険)とは、カードで購入した商品が偶然の事故で破損・盗難などの損害を受けたときに補償してくれる保険です。
多くのクレジットカードでは、一定条件を満たせば以下のような事故が補償されます。
補償される主な例:
落下して壊れた家電製品
バッグごと盗まれた商品
子どもが誤って壊してしまった購入品
火災や水漏れで使用不能になった商品
※補償の対象・上限・期間・自己負担金額はカード会社によって異なります。
2. 楽天カード(通常カード)にはショッピング保険がない
楽天カードの公式ページを見ると、旅行傷害保険は条件付きで付いているとされていますが、ショッピング保険に関しては明確に「付帯なし」と記載されています。
楽天カードの主な特徴(通常カード):
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
還元率 | 1.0%(楽天市場では最大3〜5倍以上) |
ショッピング保険 | ❌ なし |
海外旅行保険 | 利用付帯(※カードで交通費を支払った場合) |
国内旅行保険 | ❌ なし |
つまり、楽天カードで購入した商品に万が一のトラブルがあっても、カード付帯の保険では一切補償されないのです。
3. なぜ楽天カードにはショッピング保険が付いていないのか?
楽天カードにショッピング保険が付いていない理由は、以下の3つが主な要因と考えられます。
① 年会費無料を維持するためにコストを削っている
ショッピング保険には、カード会社側が保険会社に支払うコスト(保険料)がかかります。
楽天カードは「年会費無料」を長年のウリとしているため、その分付帯サービスは最低限に抑えているのです。
つまり「ポイント還元」に重点を置く代わりに、「補償の充実」を犠牲にしているとも言えます。
② ポイント重視のユーザー層を意識している
楽天カードのメインユーザーは、
ネットショッピング中心の主婦や学生
少額決済を積み重ねるタイプのユーザー
楽天市場で買い物してポイントを稼ぎたい人
といった「ポイントを重視する層」です。
これらのユーザーにとっては、「ショッピング保険よりもポイント還元の高さ」が魅力であり、補償の充実よりコストパフォーマンスを求める傾向があるため、サービス設計上、保険は外されていると考えられます。
③ 上位カードとの差別化を図っている
楽天には「楽天プレミアムカード」や「楽天ブラックカード」といった上位カードが存在します。これらには、以下のようにショッピング保険が付帯されています。
カード種別 | ショッピング保険 | 年会費 |
---|---|---|
楽天カード(通常) | なし | 永年無料 |
楽天ゴールドカード | 現在は付帯なし | ※年会費有料(2021年以降サービス改定) |
楽天プレミアムカード | あり(年間300万円まで) | 11,000円(税込) |
楽天ブラックカード | あり(年間300万円まで) | 非公開(インビテーション制) |
つまり、「補償が欲しいなら上位カードへ」という戦略的な住み分けがされているのです。
4. 補償が欲しい人が取るべき対策は?
✅ 対策① 楽天プレミアムカードへ切り替える
楽天をよく使い、旅行保険やショッピング保険も必要なら、「楽天プレミアムカード」への切り替えが有力です。
年会費11,000円(税込)
海外旅行保険・国内旅行保険・ショッピング保険すべて付帯
空港ラウンジや楽天市場でのポイント優遇あり
ただし、年会費以上のメリットを感じるかどうかは人それぞれです。
✅ 対策② 他社の年会費無料カードを併用する
楽天カードをメインに使いながら、高額商品を買うときだけショッピング保険付きのカードを使う方法もあります。
例:年会費無料でショッピング保険が付くカード
JCB CARD W(18歳〜39歳限定):年間100万円まで補償
三井住友カード(NL):最大100万円まで補償(国内外)
エポスカード:海外でのショッピング保険あり(海外利用限定)
これらのカードと併用すれば、コストをかけずに補償も得られます。
【関連記事】詳細比較【エポスカードvs楽天カード】どっちがお得?
✅ 対策③ 購入店舗の延長保証を活用する
家電量販店や通販サイトでは、オプションで延長保証サービスが用意されていることがあります。楽天市場内の店舗でも、一部ショップで独自保証を付けていることがあります。
楽天カードを使う場合は、「壊れやすいもの・高価なもの」を買う際に、店舗保証やメーカー保証の有無もチェックしておきましょう。
5. 実際にショッピング保険があって助かったケースは?
参考までに、他社カードでショッピング保険が適用された例を紹介します。
高額なスマホをカード払い→1週間後に落として画面割れ → 補償額の8割を受け取れた
海外旅行中にスーツケースが壊れた → 保険会社に連絡して補償対象に
プレゼントで買った時計が破損 → カード会社経由で修理費を補償
※保険金が出るかどうかは各カード会社の規約・条件次第です。
6. まとめ|楽天カードは高還元が魅力、補償は別カードで補完を
楽天カードにショッピング保険が付いていないのは、コストを抑えて年会費無料を実現し、ポイント重視のユーザー層に特化しているからです。
補償の手厚さよりも、「普段のお買い物でポイントを効率よく貯めたい人」には、楽天カードは非常に優秀な1枚です。
ただし、「高額な商品を購入したときのリスクが心配」「破損・盗難への備えも欲しい」という人は、
上位の楽天プレミアムカードに切り替える
他社の保険付きカードと併用する
といった方法で、うまく補完していきましょう。
💡楽天カードは万能ではない。でも、「使い分け」で最強になれる
以上、楽天カードはショッピング保険ついていない!その理由と補償を求めるなら…というお話でした。
ショッピング保険の有無だけでカードを判断するのではなく、用途や購入する商品の価格帯に応じてカードを選ぶことで、賢い支払いと安心の補償を両立できます。
「楽天カード+もう1枚」の組み合わせで、あなたの生活にぴったりの決済環境をつくってみてください。