
リクルートカードは年会費永年無料で基本還元率1.2%と魅力のあるカードですが、誰にでも向いているわけではありません。
特に、ブランドごとの仕様差やETCカード、ポイントの使い方などは、申し込んでから「思っていたのと違った」と感じやすいポイントです。
この記事では、リクルートカードの具体的なデメリットを整理し、申し込み前に確認しておきたい注意点をわかりやすく解説します。
結論|リクルートカードには7つのデメリットがある
先に結論からいうと、主なデメリットは次の7つです。
- Visa・Mastercard・JCBで仕様が違う
- ポイントの使い方が楽天・PayPayほど直感的ではない
- ETCカードはブランドによって費用が異なる
- タッチ決済など一部機能にブランド差がある
- すべての支払いが必ず1.2%になるわけではない
- 特定店舗の高還元には弱い
- 利用額が少ないと1.2%のメリットが小さい
一方で、
- 年会費永年無料
- 基本還元率1.2%
- 固定費にも使いやすい
- Ponta・dポイント・Amazonなどポイントの出口がある
という強みもあります。
そのため、「デメリットがあるからダメなカード」というより、弱点を理解したうえで自分に合うか判断することが大切です。
デメリット① Visa・Mastercard・JCBで仕様が違う
リクルートカードで最初に分かりにくいのが、国際ブランドによる違いです。
リクルートカードは、
- Visa
- Mastercard
- JCB
から選べますが、発行会社も異なります。
Visa / Mastercardは三菱UFJニコス、JCBは株式会社ジェーシービーが発行します。
そのため、同じ「リクルートカード」でも、
- ETCカード
- タッチ決済
- 家族カード
- 付帯サービス
- 一部の手続き方法
などに違いがあります。
「どのブランドを選んでも中身は同じ」
と思って申し込むと、あとから希望していた機能が使えない場合があります。
リクルートカードを申し込むときは、還元率だけでなくブランドごとの違いも確認しておきましょう。
デメリット② ポイントの使い方が直感的ではない
リクルートカードを利用すると、リクルートポイントが貯まります。
このポイントは使い道が少ないわけではありません。
通常のリクルートポイントなら、
- Pontaポイントへ交換
- dポイントへ交換
- Amazon.co.jpで利用
- じゃらんで利用
- ホットペッパー系サービスで利用
などができます。
ただし、楽天カードの楽天ポイントやPayPayカードのPayPayポイントに比べると、
「貯まったらそのままいつもの支払いに使う」
というイメージが最初は分かりにくいでしょう。
そのため、
「ポイントを貯めたものの、どう使えばいいか分からず放置してしまった」
という状態にならないよう、申し込み前にポイントの出口を決めておくのがおすすめです。
例えば、
Pontaを使う
→ Pontaポイントへ交換
d払いを使う
→ dポイントへ交換
Amazonをよく使う
→ Amazonで利用
というように決めておけば、それほど複雑ではありません。
【関連記事】リクルートカードで貯まるポイントは使いにくい?Ponta・dポイント活用法を解説
デメリット③ ETCカードはブランドによって費用が違う
「リクルートカードは年会費無料だから、ETCカードも完全無料」
と思っている人は注意が必要です。
ETCカードはブランドによって条件が異なります。
Visa / Mastercardでは、ETCカードの年会費は無料ですが、新規発行時に手数料がかかります。
一方、JCBでは年会費条件が異なります。
そのため、高速道路をよく使う人は、
- ETCカードの年会費
- 新規発行手数料
- 申し込み方法
まで含めてブランドを選んだ方がよいでしょう。
リクルートカード本体の年会費が無料でも、ETCカードまで同じ条件とは限りません。
【関連記事】リクルートカードのETCカード完全ガイド|年会費・還元率・届くまでの日数を解説
デメリット④ タッチ決済など一部機能にブランド差がある
コンビニやスーパーでカードをかざして支払いたい人は、タッチ決済への対応状況も確認しておきましょう。
リクルートカードはブランドによってカード本体のタッチ決済対応が異なります。
JCBはタッチ決済に対応していますが、Visa / Mastercardは現在、リクルートカードのカード本体のタッチ決済対象外です。(2026年9月確認時点で)
カードをかざして支払いたい人は、ブランド選びに注意しましょう。
「VisaやMastercardブランドなら当然Visaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレスが使える」と思って申し込むと、想定と違う可能性があります。
還元率だけを見て申し込み、あとから
「自分が使いたかった支払い方法に対応していなかった」
となるのは避けたいところです。
【関連記事】リクルートカードはタッチ決済できない?Visa・Mastercardが非対応の理由を解説
デメリット⑤ すべての支払いが必ず1.2%になるわけではない
リクルートカードの大きな魅力は基本還元率1.2%です。
ただし、
「何を払っても絶対に1.2%」
というわけではありません。
利用内容によってはポイント加算対象外となるケースや、通常と異なる扱いになる支払いがあります。
そのため、
「税金も電子マネーチャージもあらゆる支払いを1.2%にできる」
と考えるのは危険です。
申し込み前には、自分がカード払いしたい項目がポイント対象になるか確認しておきましょう。
特に、
- 電子マネーチャージ
- 一部手数料
- 一部収納代行
- 特殊な決済
などは、通常のショッピング利用と同じ扱いにならない場合があります。
基本還元率1.2%は強みですが、すべての支払いへ一律適用されるわけではない点は覚えておきましょう。
デメリット⑥ 特定店舗の高還元には弱い
リクルートカードは、通常利用で基本1.2%という安定感があります。
一方で、カードによっては特定の店舗で高い還元率を受けられるものがあります。
例えば、
- 特定のコンビニ
- 特定の飲食店
- 特定のネットショップ
を頻繁に利用する人なら、その店舗に強いカードの方がお得になる場合があります。
リクルートカードは、
一部店舗だけで大きく得するカードではなく、日常の支払い全体を広く高還元で拾うカード
という性格です。
そのため、
「普段行く店が決まっていて、そこで最大還元を狙いたい」
という人には物足りない可能性があります。
楽天市場やPayPay中心なら他カードが有利なこともある
特定の経済圏を積極的に利用している人も注意が必要です。
例えば、
楽天市場をよく利用する
→ 楽天カード
PayPayを中心に使う
→ PayPayカード
のように、そのサービスと相性の良いカードの方が総合的に使いやすい場合があります。
これはリクルートカードの基本還元率が低いという意味ではありません。
「自分がどこで一番お金を使っているか」によって、最適なカードが変わるということです。
【関連記事】リクルートカードと楽天カードはどっちがお得?還元率・使い道・最適な使い分け
【関連記事】リクルートカードとPayPayカードどっちがお得?還元率・ポイントの使いやすさを比較
デメリット⑦ 利用額が少ないと1.2%のメリットは小さい
基本還元率1.2%は高いですが、利用額が少なければ1.0%カードとの差も小さくなります。
例えば1.0%カードと比較すると次のようになります。
| 年間利用額 | 1.0%還元 | 1.2%還元 | 年間差 |
|---|---|---|---|
| 300,000円 | 3,000P | 3,600P | 600P |
| 600,000円 | 6,000P | 7,200P | 1,200P |
| 1,200,000円 | 12,000P | 14,400P | 2,400P |
| 1,800,000円 | 18,000P | 21,600P | 3,600P |
※基本還元率で単純計算した目安です。一部ポイント加算対象外があります。
年間30万円しかカードを使わないなら、1.0%カードとの差は約600ポイントです。
それなら、
- ポイントの使いやすさ
- よく使う店舗の優待
- スマホ決済との相性
を優先した方が満足度が高い場合もあります。
逆に、固定費や生活費をまとめて年間100万円以上使う人ほど、0.2%の差が効いてきます。
そのためリクルートカードは、
利用額が多い人ほど基本還元率1.2%のメリットを感じやすいカード
といえます。
それでもリクルートカードのメリットは大きい
ここまでデメリットを見てきましたが、リクルートカードには分かりやすい強みもあります。
特に大きいのは、
- 年会費永年無料
- 基本還元率1.2%
- 固定費にも使いやすい
- Ponta・dポイント・Amazonなどポイントの出口がある
- 家族カード・ETCカードも用意されている
という点です。
つまり、細かな仕様を理解して使えば、日常の支払いを広くまとめやすいカードです。
デメリットが多いというより、ブランド差やポイントの使い方を理解せず申し込むと、思っていた使い方ができない可能性があるカードと考える方が正確です。
デメリットが気になりにくい人
次のような人なら、今回紹介したデメリットはそれほど大きな問題にならないでしょう。
Ponta・dポイント・Amazonを使う人
リクルートポイントの出口がすでに決まっているなら、ポイントの使いにくさはあまり気になりません。
例えば、
Pontaを普段使う
→ Pontaポイントへ交換
d払いを使う
→ dポイントへ交換
Amazonを使う
→ Amazonで利用
という使い方ができます。
固定費や生活費をまとめる人
毎月のカード利用額が大きいほど、基本還元率1.2%のメリットも大きくなります。
電気・ガス・水道などの固定費や普段の買い物をまとめる人なら、高還元を活かしやすいでしょう。
特定店舗の最大還元を追わない人
「このコンビニではこのカード」
「この飲食店ではこのカード」
と細かく使い分けたくない人にも向いています。
特定店舗の最大還元率では他カードに負けることがあっても、通常利用全体で基本1.2%を狙いやすいのが強みです。
ブランドの違いを確認してから選べる人
Visa / MastercardとJCBの違いを理解して申し込めば、
「ETCカードの条件が思っていたのと違った」
「使いたかった決済方法に対応していなかった」
といった失敗も防ぎやすくなります。
他のカードを選んだ方がよい人
反対に、次のような人は他カードも比較してみた方がよいでしょう。
楽天市場をかなり利用する人
楽天市場や楽天関連サービスの利用が多いなら、楽天カードの方が総合的に使いやすい場合があります。
リクルートカードの1.2%だけで判断せず、普段の利用先まで含めて比較しましょう。
【関連記事】リクルートカードと楽天カードはどっちがお得?還元率・使い道・最適な使い分け
PayPayを中心に使っている人
PayPayポイントへ集約したい人は、PayPayカードの方が管理しやすい場合があります。
PayPayステップなどを自然に活用できる人なら、リクルートカードより向いているケースもあります。
【関連記事】リクルートカードとPayPayカードどっちがお得?還元率・ポイントの使いやすさを比較
ポイント交換や連携をしたくない人
楽天ポイントやPayPayポイントのように、
「貯まったポイントをそのまま普段使う」
という分かりやすさを最優先する人には、リクルートポイントが少し面倒に感じる可能性があります。
カード利用額が少ない人
年間利用額が数十万円程度なら、1.0%カードとの差は年間数百円程度になることもあります。
その場合は還元率だけでなく、よく使う店舗やポイントの使いやすさを優先した方がよいでしょう。
固定費専用のサブカードとして使う方法もある
デメリットを見て、
「メインカードにするほどではないかな」
と感じた人でも、リクルートカードを完全に候補から外す必要はありません。
例えば、
普段の買い物
→ 楽天カードやPayPayカード
固定費
→ リクルートカード
という使い分けもできます。
電気・ガス・水道などは毎月自動で決済されるため、一度リクルートカードへ設定すれば、普段カードを持ち歩かなくてもポイントを貯められます。
この方法なら、
「ポイントの使い方を毎回考えたくない」
「カードを何枚も持ち替えたくない」
という人でも運用しやすいでしょう。
【関連記事】リクルートカードは公共料金専用カードにするとお得?おすすめの使い分けを解説
申し込み前に確認したい3つのポイント
リクルートカードで後悔しないためには、申し込み前に次の3点だけでも確認しておきましょう。
どのブランドを選ぶか
Visa / MastercardとJCBでは、一部の機能やETCカード条件などが異なります。
「ブランドは何となく選ぶ」のではなく、
- ETCカードを使うか
- タッチ決済を重視するか
- 家族カードを作るか
など、自分の使い方から選びましょう。
リクルートポイントをどこで使うか
申し込み前に、
Ponta
dポイント
Amazon
じゃらん
など、自分の使い道を1つ決めておくとポイントを放置しにくくなります。
毎月どれくらいカードを使うか
年間数十万円しか使わないなら、1.2%という数字だけで選ぶメリットは小さくなります。
反対に、固定費や生活費をまとめて年間100万円以上利用するなら、基本還元率の差も大きくなります。
この3点を確認するだけでも、申し込み後のミスマッチは減らせるでしょう。
リクルートカードのデメリットについてよくある質問
Q. リクルートカードはポイントが使いにくいですか?
楽天ポイントやPayPayポイントより使い方が直感的ではありません。
ただし、通常のリクルートポイントはPonta・dポイントへ交換でき、Amazonでも利用できます。
使い道を事前に決めておけば、それほど困りにくいでしょう。
【関連記事】リクルートカードで貯まるポイントは使いにくい?Ponta・dポイント活用法を解説
Q. リクルートカードはどのブランドを選んでも同じですか?
同じではありません。
Visa / MastercardとJCBでは発行会社が異なり、ETCカードやタッチ決済など一部の条件に違いがあります。
申し込み前に自分が必要とする機能を確認しておきましょう。
Q. ETCカードも完全無料ですか?
ブランドによって異なります。
リクルートカード本体は年会費永年無料ですが、ETCカードは発行手数料や年会費条件が異なる場合があります。
【関連記事】リクルートカードのETCカード完全ガイド|年会費・還元率・届くまでの日数を解説
Q. 本当にすべての買い物で1.2%還元ですか?
すべての利用が必ず1.2%になるわけではありません。
通常のショッピングでは基本還元率1.2%ですが、ポイント加算対象外となる利用や、通常と異なる条件になる支払いがあります。
Q. メインカードには向いていませんか?
利用スタイルによります。
固定費や普段の買い物を1枚へまとめ、広く1.2%を狙いたい人ならメインカードとしても使えます。
一方、特定店舗の高還元や楽天・PayPayなどの経済圏を重視する人は、サブカードとして使う方法もあります。
【関連記事】リクルートカードはメインカードにできる?実際の使い勝手を解説
Q. 1.2%だから楽天カードやPayPayカードより必ずお得ですか?
必ずしもそうではありません。
基本還元率ではリクルートカードが高くても、利用する店舗やサービス、キャンペーン、経済圏によって他カードの方がお得になる場合があります。
カードは基本還元率だけでなく、自分の使い方で比較することが大切です。
まとめ
以上、リクルートカードのデメリットまとめ|申し込み前に知っておくべき注意点...というお話でした。
リクルートカードは年会費永年無料で基本還元率1.2%という強みがありますが、申し込み前に確認しておきたいデメリットもあります。
主な注意点は、
- Visa・Mastercard・JCBで仕様が異なる
- ポイントの使い方が少し分かりにくい
- ETCカードの費用条件がブランドで違う
- タッチ決済など一部機能にブランド差がある
- すべての利用が必ず1.2%ではない
- 特定店舗の高還元には弱い
- 利用額が少ないと1.2%のメリットも小さい
という7点です。
ただし、
- Ponta・dポイント・Amazonを使う
- 固定費をまとめる
- 特定店舗の最大還元を追わない
という人なら、これらのデメリットはそれほど大きな問題にならないでしょう。
リクルートカードは「どんな人でも最強」というカードではありません。
一方で、弱点を理解したうえで使えば、生活費全体を広く高還元でまとめやすいカードです。
申し込み前には、
どのブランドを選ぶか
ポイントをどこで使うか
年間どれくらい利用するか
の3点を確認しておきましょう。
この3つが自分に合っているなら、基本還元率1.2%というメリットを活かしやすくなります。


