「えっ、イオンでPayPayが使えないの?」
2025年に入ってから、イオン系列のスーパーやショッピングセンターを利用する人の間で、そんな戸惑いの声が増えています。実際に、ダイエー・グルメシティ・イオンフードスタイルなどではPayPayやd払いなどの他社QR決済がすでに使えなくなっています。
本記事では、
なぜ他社のバーコード決済が使えなくなったのか
どの店舗が対象なのか
AEON Payってどんな決済サービスなのか
今後の対策とおすすめの支払い方法
といった内容を、初めての方にもわかりやすく解説します。
この記事のもくじ
1. 2025年、イオン系列から他社QR決済が消えた
2025年5月末をもって、イオングループの一部店舗では、以下のバーコード(QR)決済サービスが利用不可となりました。
利用できなくなった主なQRコード決済:
PayPay(ペイペイ)
d払い(ドコモ)
au PAY
メルペイ
楽天ペイ
利用可能な決済手段:
AEON Pay(イオンペイ)
WAON(電子マネー)
現金・クレジットカード(一部除く)
この変更により、「いつも使っていたPayPayで支払えなかった」という声が全国で相次いでいます。
2. なぜAEON Pay以外のバーコード決済が使えなくなったの?
イオングループが他社のQRコード決済を廃止した背景には、複数の経営的・戦略的理由があります。
① 決済手数料の削減
PayPayやd払いなどは、店舗側が1〜3%前後の決済手数料を負担する必要があります。対してAEON Payはグループ内サービスであるため、手数料を抑えて効率よく収益管理ができるのです。
✅ つまり「イオンとしては他社に手数料を払うくらいなら、自前の決済で回したい」ということ。
② 自社経済圏(エコシステム)への囲い込み
イオンは「WAONポイント」や「イオンカード」など独自の経済圏を強化しています。QR決済もAEON Payに一本化することで、顧客の行動や購買データをグループ内に集約できるというメリットがあります。
🔄 AEON Payで支払うとWAONポイントが貯まる → イオングループで再利用 → 顧客が離れにくくなる、という循環。
③ 「新AEON Pay」への移行タイミング
2025年6月から、AEON PayとWAONを統合した「新AEON Pay」がスタート。タッチ決済やアプリ支払いなどが一体化されており、利便性の向上と自社決済比率アップを狙った戦略的タイミングと見られます。
3. どの店舗で影響が出ているの?
影響が出ているのは、主にイオン系列のスーパーマーケットやディスカウント店舗です。
対象店舗例:
ダイエー
グルメシティ
マックスバリュ
イオンフードスタイル
ピーコックストア
イオンバイク(一部)
一部のイオンモール内テナント
ただし、一部のイオンモール大型店では、店舗によって他社QR決済が継続されているケースもあります。現地の表示やアプリの案内を確認しましょう。
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4. AEON Payってどんなサービス?安全なの?
AEON Pay(イオンペイ)は、イオングループが展開するバーコード決済サービスで、以下の特徴があります。
特徴 | 内容 |
---|---|
利用可能アプリ | イオンウォレット(AEON Wallet) |
決済方法 | アプリ内でコード読み取り or 提示 |
引き落とし方法 | イオンカード、銀行口座登録など |
ポイント還元 | WAON POINTが貯まる(基本200円=1pt) |
セキュリティ | ワンタイムパスワード・生体認証対応 |
スマホ1つで支払いが完了し、WAONポイントも自動で貯まるので、イオンをよく使う人にとっては利便性が高いサービスといえます。
5. 利用者側の対応策とおすすめの支払い方法
「PayPayが使えなくて困った!」という人も、以下のような対応策でスムーズに支払いができます。
◆ 対応策①:AEON Payをインストール・登録しておく
→ イオンウォレットアプリで簡単登録。イオンカードがなくても銀行口座から直接引き落とし設定可能です。
◆ 対応策②:WAONを使う
→ 既に多くの店舗で利用可能な電子マネーWAON。チャージ方式ですが、Suica感覚で使いやすいです。
◆ 対応策③:クレジットカードやデビットカードを使う
→ QR決済が不可でも、イオンカード・Visa・Mastercard・JCBなどは引き続き利用可能。非接触タッチ決済対応のカードも便利です。
6. 今後の流れは?他の大手も追随する可能性は?
イオン以外でも、セブンイレブンの「7Pay」失敗後のnanaco再強化や、**楽天経済圏の囲い込み(楽天ペイ+楽天キャッシュ)**など、各社が自社決済に力を入れる流れがあります。
今後、小売企業が「自社QR決済に統一」するケースは増えていくと考えられます。
まとめ|イオン系列での支払いは「AEON Pay」時代へ
以上、イオンでQRコード決済使えない!AEON Pay統一の理由と対応策…というお話でした。
2025年、イオングループでは他社のQRコード決済を廃止し、自社決済のAEON Payへの統一が進んでいます。背景には、手数料削減・顧客囲い込み・新サービスの導入といった経営判断があります。
もし「PayPayやd払いが使えなくて不便」と感じたら、
AEON Payの登録
WAONの導入
クレカやタッチ決済の利用
など、今後を見据えた支払い方法に切り替えていくのがおすすめです。
時代の流れと共に進化するキャッシュレス事情。イオンをよく利用する方は、今のうちに対応しておくと安心です。