
JASSOの奨学金は、すべての銀行口座で受け取れるわけではありません。
楽天銀行や住信SBIネット銀行など、普段使いには便利でも奨学金の振込口座として利用できない金融機関があります。
また、口座は学生本人名義であることや、普通預金口座であることも重要です。
この記事では、JASSO奨学金を受け取れる銀行・受け取れない銀行、学生が口座開設するときの注意点をわかりやすく解説します。
結論|奨学金はどの銀行でも受け取れるわけではない
JASSOの奨学金を受け取るには、JASSOが振込先として認めている金融機関の口座を用意する必要があります。
利用できる主な金融機関は、
- ゆうちょ銀行
- 都市銀行
- 地方銀行
- 第二地方銀行
- 信用金庫
- 労働金庫
- 一部の信用組合
などです。
一方で、
すべてのネット銀行が使えるわけではありません。
例えば、JASSOでは次のような金融機関を奨学金振込口座として利用できないと案内しています。
- 楽天銀行
- 住信SBIネット銀行
- PayPay銀行
- ソニー銀行
- auじぶん銀行
- セブン銀行
- イオン銀行
- SBI新生銀行
- あおぞら銀行
- 農協
- 信託銀行
- 外資系銀行
奨学金を受け取る予定がある学生は、
口座を作ってから確認するのではなく、申し込み前にその銀行がJASSOの振込対象か確認する
ことが大切です。
ネット銀行は便利でも奨学金口座に使えないことがある
ネット銀行は、
- ATM無料回数がある
- 振込手数料が安い
- スマホアプリが使いやすい
- 店舗へ行かなくても手続きしやすい
といったメリットがあります。
大学生の普段使いには相性の良い銀行も多いです。
ただし、JASSO奨学金の振込先としては利用できないネット銀行があります。
例えば、
「普段使っている楽天銀行でそのまま奨学金も受け取りたい」
と思っても、JASSO奨学金の振込口座として楽天銀行は利用できません。
そのため、
奨学金受取用と普段使い用で口座を分ける
という方法もあります。
例えば、
奨学金受取
→ ゆうちょ銀行・都市銀行・地方銀行など
普段使い
→ ネット銀行
という使い分けです。
ネット銀行そのものが悪いわけではなく、
奨学金の受取口座として使えるかどうかを分けて考える
ことがポイントです。
奨学金の振込口座は学生本人名義が必要
JASSO奨学金の振込口座では、銀行名だけでなく、
口座名義
も重要です。
奨学金の振込口座は、原則として、
奨学生本人名義の口座
である必要があります。
そのため、
- 父親名義
- 母親名義
- 祖父母名義
などの口座を、そのまま奨学金の振込先にすることはできません。
例えば、
「生活費は親が管理しているから、親の口座に奨学金を振り込んでもらおう」
という使い方はできないと考えてください。
大学進学前に口座を準備する場合も、
学生本人の名義で口座を作る
ことが必要です。
奨学金は普通預金口座で受け取る
口座名義だけでなく、口座の種類にも注意が必要です。
JASSO奨学金の振込先には、原則として、
普通預金口座
を使用します。
ゆうちょ銀行の場合は、
通常貯金口座
が対象です。
一方、
- 貯蓄預金
- NISA口座
- 休眠状態の口座
- 奨学金振込に対応していない特殊な口座
などは使えない場合があります。
口座をすでに持っている場合でも、
銀行名だけでなく、口座種類や現在利用できる状態か
まで確認しておきましょう。
公金受取口座ならどの銀行でもいいわけではない
マイナポータルで公金受取口座を登録している学生もいるでしょう。
JASSOでも、公金受取口座を利用した奨学金振込の仕組みがあります。
ただし、
公金受取口座に登録している銀行なら、どこでもJASSO奨学金を受け取れる
という意味ではありません。
例えば、公金受取口座として楽天銀行を登録していても、その銀行がJASSOの奨学金振込対象外であれば、別途届け出た振込口座が使われることがあります。
そのため、
公金受取口座に登録済みだから確認不要
とは考えないようにしましょう。
JASSOの奨学金振込対象金融機関かどうかを別途確認する必要があります。
奨学金用の口座はいつ作ればいい?
大学進学後に慌てて口座を作るより、奨学金の申し込みや振込口座登録が必要になる前に準備しておくとスムーズです。
ただし、
「とりあえず便利そうな銀行を作る」
のではなく、
- JASSO奨学金を受け取れるか
- 本人名義で作れるか
- 普通預金口座か
- ATMやアプリが使いやすいか
を確認してから選びましょう。
奨学金受取が目的なら、
まずJASSOで利用できるか
を最優先にするのがおすすめです。
未成年でも自分名義の銀行口座を作れる?
学生が銀行口座を作るとき、
「未成年でも自分で作れる?」
と気になる方もいるでしょう。
結論として、未成年でも本人名義の銀行口座を作ることはできます。
ただし、
何歳から本人だけで申し込めるか
親権者の手続きや同意が必要か
は銀行によって異なります。
例えば三菱UFJ銀行では、15歳以上は本人が口座開設手続きを行い、15歳未満は親権者が手続きをする方法が案内されています。
一方で、別の銀行では年齢条件や必要書類が違う場合があります。
そのため、
15歳になれば全国どの銀行でも本人だけで作れる
と考えるのは避けましょう。
18歳の大学生なら基本的に本人で手続き
現在の成年年齢は18歳です。
そのため、18歳以上の大学生なら、一般的には本人が自分で口座開設手続きを進めるケースが中心です。
ただし、銀行によっては、
- アプリで申し込む
- 店頭で申し込む
- 本人確認方法
- 必要な本人確認書類
などが異なります。
18歳になっているからといって、
学生証だけ持って銀行へ行けば必ず口座を作れる
というわけではありません。
申し込み前に、その銀行が指定する本人確認書類を確認しておきましょう。
学生証は銀行口座開設の本人確認書類になる?
学生にとって一番身近な身分証明書は学生証ですが、
一般的な大学の学生証だけでは、銀行口座開設の本人確認書類として使えないケースが多い
です。
銀行口座開設では、銀行が指定する本人確認書類が必要になります。
代表的なのは、
- マイナンバーカード
- 運転免許証
- パスポートなど
です。
ただし、学生証の扱いは銀行ごとに異なります。
銀行によっては、官公庁が発行した一定条件を満たす学生証を本人確認書類として認める場合もあります。
一方で、一般的な国立大学法人・公立大学法人・私立大学の学生証は、銀行が求める本人確認書類として使えないことがあります。
そのため、
「学生だから学生証で口座を作れる」
とは考えず、申し込む銀行の最新案内を確認しましょう。
健康保険証は本人確認書類として使える?
ここは以前と大きく変わっています。
以前は、
健康保険証+別の書類
という組み合わせで本人確認する方法も一般的でした。
しかし、現在は健康保険証の新規発行が終了したこともあり、銀行によって本人確認書類としての取り扱いが変わっています。
例えば三菱UFJ銀行のスマート口座開設では、健康保険証は本人確認書類として利用できません。
そのため、
「マイナンバーカードがなければ健康保険証を使えばいい」
という古い情報には注意してください。
また、「資格確認書」についても銀行や申込方法によって使える・使えないが異なります。
本人確認書類は、
銀行ごと
だけでなく、
アプリ開設か店頭開設か
によっても変わることがあります。
申し込み直前に公式サイトで確認するのが確実です。
マイナンバーカードがあると口座開設しやすい
大学生がこれから銀行口座を作るなら、マイナンバーカードを持っていると手続きしやすい銀行が多くあります。
例えばスマートフォンアプリを使った口座開設では、
- マイナンバーカードを読み取る
- 顔写真を撮影する
- 必要事項を入力する
といった流れで来店せずに手続きできる銀行もあります。
ただし、利用できる本人確認方法や対応スマートフォンなどは銀行ごとに違います。
マイナンバーカードを持っているから必ずオンラインだけで完了するとは限らないため、申込画面の案内に従いましょう。
学生が銀行を選ぶときはATM手数料も確認
JASSO奨学金を受け取れることを確認したら、次に見ておきたいのがATM手数料です。
大学生の場合、
- 大学近くのATM
- コンビニATM
- 自宅近くのATM
を利用する機会が多くなります。
例えば、毎月2回ATMを利用して1回110円の手数料がかかれば、
110円×2回×12か月=年間2,640円
です。
4年間なら1万円を超える可能性があります。
少額に見えても、学生生活全体では意外と差が出ます。
そのため、
- 月何回まで無料か
- コンビニATMが対象か
- 時間外手数料があるか
を確認しておくといいでしょう。
他行振込手数料も意外と重要
ATM手数料とあわせて確認したいのが、他行への振込手数料です。
学生になると、
- 家賃
- サークル関係
- 友人への立替精算
- 別口座への資金移動
などで振込を使うことがあります。
銀行によっては、
毎月一定回数まで他行振込無料
というサービスもあります。
奨学金受取だけで銀行を選んでしまうと、
「ATMは遠い」
「振込するたびに手数料がかかる」
ということもあります。
奨学金を受け取れるか確認したうえで、普段の使いやすさも比較しましょう。
アプリで残高や入出金を確認できる銀行が便利
大学生なら、スマートフォンで口座管理できる銀行を選ぶと便利です。
例えば、
- 残高確認
- 奨学金の入金確認
- アルバイト給与の確認
- 仕送りの入金確認
- 振込
- ATM利用履歴
などをスマートフォンで確認できます。
特に一人暮らしを始めると、
「今月あといくら使える?」
という確認をする機会が増えます。
ATMへ行かなくても利用状況を把握できる銀行を選んでおくと、家計管理もしやすくなります。
奨学金用と普段使いで銀行口座を分けてもいい
「奨学金は受け取りたいけど、普段はネット銀行を使いたい」
という学生もいるでしょう。
その場合は、口座を分ける方法があります。
例えば、
奨学金受取口座
→ ゆうちょ銀行・都市銀行・地方銀行など
普段使い口座
→ ネット銀行など
という使い分けです。
奨学金が振り込まれたあと、必要な生活費だけ普段使い口座へ移す方法もあります。
ただし、口座を増やしすぎると残高管理が面倒になるため、
最初は1~2口座程度
にしておく方が分かりやすいでしょう。
学生が銀行口座を選ぶときのチェックポイント
これから口座を作るなら、次の順番で確認すると失敗しにくいです。
1. JASSO奨学金を受け取れるか
奨学金を利用するなら最優先です。
ネット銀行だから便利という理由だけで先に作らないようにしましょう。
2. 本人名義で作れるか
奨学金振込口座は学生本人名義が必要です。
3. 普通預金口座か
奨学金受取に利用できる口座種類か確認します。
4. 本人確認書類を用意できるか
マイナンバーカードや運転免許証など、銀行が指定する書類を準備します。
5. ATMが使いやすいか
大学・自宅・アルバイト先周辺で使えるATMを確認します。
6. ATM・振込手数料はいくらか
無料回数があるかも見ておきましょう。
7. アプリが使いやすいか
残高や入出金を簡単に確認できると便利です。
大学進学時はクレジットカード用の引落口座にも使える
大学生になると、銀行口座は奨学金だけでなく、
- アルバイト給与
- 仕送り
- クレジットカード引き落とし
- スマホ料金
- 家賃
などにも使うようになります。
そのため、長く使うことを考えて口座を選んでおくと便利です。
クレジットカードを作る予定があるなら、カード会社が引落口座として対応している銀行かも確認しておくとスムーズです。
→ 大学生にクレジットカードは必要?学生のうちに作る5つのメリットと注意点
本人確認書類についてはこちらも参考にしてください。
→ クレジットカードは学生証だけで作れる?学生の本人確認書類と注意点を解説
JASSO奨学金と銀行口座についてよくある質問
Q. 楽天銀行でJASSO奨学金を受け取れますか?
JASSOでは楽天銀行を奨学金振込口座として利用できない金融機関として案内しています。
普段使いに楽天銀行を利用する場合でも、奨学金受取用には別の対応金融機関の口座を準備する必要があります。
Q. 住信SBIネット銀行で奨学金を受け取れますか?
JASSO奨学金の振込口座としては利用できません。
ネット銀行を普段使いしたい場合は、奨学金用口座と分ける方法があります。
Q. ゆうちょ銀行なら奨学金を受け取れますか?
はい。
JASSO奨学金の振込口座として利用できます。
ゆうちょ銀行の場合は通常貯金口座を使用します。
Q. 親名義の口座で奨学金を受け取れますか?
できません。
奨学金の振込口座は、原則として奨学生本人名義の口座が必要です。
Q. 公金受取口座を登録していれば新しい口座は不要ですか?
公金受取口座に登録している金融機関がJASSO奨学金の振込対象なら利用できる場合があります。
ただし、楽天銀行などJASSOの振込対象外金融機関を公金受取口座に登録している場合は、その口座だから自動的に奨学金を受け取れるわけではありません。
Q. 学生証だけで銀行口座を開設できますか?
一般的な大学の学生証だけでは、本人確認書類として利用できないケースが多いです。
マイナンバーカードや運転免許証など、銀行が指定する本人確認書類を確認してください。
Q. 健康保険証は銀行口座開設に使えますか?
銀行や口座開設方法によって異なりますが、健康保険証を本人確認書類として利用できない銀行・申込方法が増えています。
古い情報だけで判断せず、口座開設時に銀行公式サイトを確認しましょう。
Q. 18歳の大学生なら親と一緒に銀行へ行く必要がありますか?
一般的には18歳以上なら本人が手続きを進めるケースが中心です。
ただし、銀行や申込方法によって必要な手続きが異なるため、事前確認をおすすめします。
まとめ
以上、JASSO奨学金を受け取れる銀行は?ネット銀行・本人名義口座の注意点…というお話でした。
JASSO奨学金は、どの銀行口座でも受け取れるわけではありません。
特に、
- 楽天銀行
- 住信SBIネット銀行
- PayPay銀行
- ソニー銀行
- auじぶん銀行
- セブン銀行
- イオン銀行
など、普段使いには便利なネット銀行でも奨学金振込口座として利用できない金融機関があります。
また、銀行名だけでなく、
学生本人名義であること
普通預金口座であること
も重要です。
学生が銀行口座を選ぶときは、次の順番で確認すると分かりやすいでしょう。
- JASSO奨学金を受け取れるか
- 本人名義で作れるか
- 普通預金口座として利用できるか
- 本人確認書類を用意できるか
- ATMや振込手数料は高くないか
- アプリで管理しやすいか
ネット銀行が便利だからといって、奨学金受取口座までネット銀行に一本化する必要はありません。
奨学金用と普段使い用を分ける方法もあります。
大学進学後は、奨学金だけでなくアルバイト給与や仕送り、クレジットカードの引き落としなどでも銀行口座を使います。
数年間使うことを考えて、自分の生活に合った口座を選ぶといいでしょう。

