店頭でクレジットカード決済をするとき、暗証番号を入力せずに手書きサインをすることがありますが、2025年3月31日いっぱいで手書きサインでのカード認証が廃止されます。
2025年4月以降はクレジットカードの暗証番号(PIN)認証がメインとなるので、PIN番号をくれぐれも忘れないようにしましょう。
この記事ではPINバイパスとも言われるサイン廃止の流れや、1万円超えのタッチ決済ではどうなるのかなどの疑問にお答えします。
>PINバイパス(暗証番号入力スキップは廃止となります(日本クレジットカード協会)
この記事のもくじ
クレジットカードの手書きサインがなくなる理由
クレジットカードの自筆サインでの認証が、2025年4月からは原則使えなくなります。
もともとは暗証番号を忘れても自筆でサインしたらクレジットカードが使えるPINバイパスと呼ばれる認証方法。
PIN(暗証番号)認証を省くこの行為自体が禁止される理由は、とにもかくにもセキュリティー強化対策です。
日本クレジットカード協会(JCCA)の「クレジットカード・セキュリティガイドライン」が元となって、セキュリティー強化を目的(理由)として、これまで不正利用などの犯罪の可能性が高かった手書きサインが廃止されることになりました。
2025年4月以降はサインでの本人確認ができなくなります。
クレジットカードのサインが必要だった場面
クレジットカードを使うときにサインをする場面で思い浮かべるのは、ガソリンスタンドや高級レストランなど。
昔はガソリン給油でサインをすることが当たり前でしたが、最近は1万円以下ならサインレス決済でサインすることも少なくなりました。
いっぽう高級レストランやクラブでは、伝票フォルダーにクレジットカードを挟んでボーイさんに渡して、最後に料金を確認して手書きで伝票にサインするのが常識的になっていました。おやじ世代の私なんかは、クールで若い頃は憧れる場面でもありましたよね。
今後はこのようなスタイルの決済認証はできなくなります。
タッチ決済ならPINは不要
コンビニをはじめとしてかなり浸透してきたのがタッチ決済。
CMでもおなじみのタッチ決済なら、2025年4月以降でもサイン無しで素早くクレジット決済ができます。
最近、特にZ世代は「クレジットカードで手書きサインしたことない」という方も多いかもしれません。
【関連記事】タッチ決済マークがあるのに使えない?3大エラー原因と対処法
1万円超えのタッチ決済はどうなる?
しかし1万円を超えるお買い物ではタッチ決済は使えません。
決済端末にクレジットカードを差し込んで、PIN(暗証番号)を入力してカード認証をする必要があります。
これまでは手書きのサインでも1万円以上の決済ができましたが、PIN認証のみが使えることになります。

一定額を超えるとタッチ決済できない
タッチ決済ができる金額には上限があり、一定額を超えると暗証番号の入力やサインの記入を求められます。Visaのタッチ決済では、多くの場合、上限が1万円が設定されています。
<楽天カード「みんなのマネ活」より引用>
クレジットカードのタッチ決済は1万円までしか使えませんが、楽天ペイなどのQRコード払いであれば、(クレジットカードを登録済みのダイヤモンド会員の場合)1回50万円まで決済できます。
【関連記事】楽天ペイ支払い上限額は?1ヶ月限度額を設定変更する方法
クレジットカードの暗証番号はお忘れなく
以上、クレジットカードのサインが廃止!1万円超えのタッチ決済どうなる…というお話でした。
もう一度かんたんにまとめてみると
- クレジットカードのサイン認証は2025年4月から廃止される
- 廃止の理由はセキュリティー強化のため
- タッチ決済ならPINは不要
- 1万円超えはタッチ決済できないので、PIN認証が必須
ということがわかりました。
サイン認証が廃止されて、PIN(暗証番号)がこれまで以上に重要になります。
暗証番号を忘れないでいるのはもちろん、暗証番号が漏洩しないようにスパム詐欺メールなどへの対策は大切です。

パスワード漏洩防止に紙でメモを残しておくのもいいですね。
市販のパスワード管理ノートを活用するのもおすすめです。
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サイン認証が廃止になっても、クレジットカード裏面にサインをしなければ、カード盗難被害の補償を受けられませんので必ずサインしてくださいね。