「自動車税、クレジットカードで払えばポイントが貯まってお得かも?」
そんなふうに思ったことはありませんか?
毎年春にやってくる自動車税の請求書。せっかく払うなら、少しでも得したいと考えるのは自然なことです。
しかし実際には、クレカ払いは手数料がかかるため、ポイント還元と相殺して損になるケースもあるのです。
この記事では、自動車税をクレジットカードで支払う際に本当に得なのか、還元率と決済手数料の比較をもとにシミュレーションしながら、わかりやすく解説します。
そもそも自動車税とは?
自動車税は、毎年4月1日時点で車を所有している人に対して課される都道府県税です。排気量や車種に応じて税額が決まり、5月末までに納めるのが一般的です。
車の種類 | 税額の目安(年額) |
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普通車(排気量1.5L) | 約34,500円 |
普通車(排気量2.5L) | 約45,000円 |
軽自動車 | 一律 10,800円(2025年現在) |
税額が高くなればなるほど、カード払いのポイントも多くつきそうですが、手数料も比例して高くなるため注意が必要です。
自動車税をクレジットカードで払う仕組み
多くの都道府県では、専用の「自動車税お支払いサイト」からクレジットカード決済が可能です。
支払い方法の概要
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利用可能なカード:Visa、Mastercard、JCB、AMEXなど
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利用期間:自治体によって異なるが、4月中旬〜5月末が一般的
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手数料:概ね330円〜550円(税込)(自治体・税額による)
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納税証明書:車検に必要な証明は即発行されない場合あり
還元率 vs 手数料|実際に得するのか計算してみた
では、クレカ払いで本当に得をするのか? 実際に金額をシミュレーションして比較してみましょう。
ケース①:税額45,000円 × 還元率1.0%(楽天カードなど)
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ポイント還元:450ポイント(=450円相当)
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決済手数料:330円
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差額:+120円 → 得!
ケース②:税額45,000円 × 還元率0.5%(三井住友カードなど)
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ポイント還元:225円相当
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決済手数料:330円
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差額:△105円 → 損!
ケース③:税額100,000円 × 還元率1.5%(高還元カード利用)
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ポイント還元:1,500円相当
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手数料:660円
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差額:+840円 → 得!
お得になるラインはどこ?
税額 | 還元率0.5% | 還元率1.0% | 還元率1.5% |
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30,000円 | △180円 | ±0円 | +270円 |
45,000円 | △105円 | +120円 | +345円 |
60,000円 | ±0円 | +270円 | +540円 |
100,000円 | +170円 | +670円 | +1,170円 |
※手数料は330円(または660円)と仮定し、1ポイント=1円で換算
✅ 結論:還元率1.0%以上なら得になる可能性が高い!
自動車税をカード払いするメリット・デメリット
メリット
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✅ 支払いでポイントが貯まる(還元率1%以上ならプラス)
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✅ 銀行・コンビニに行く手間が省ける
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✅ 納税履歴がカード明細で一目瞭然
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✅ 家計管理アプリなどと連携しやすい
デメリット
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⚠ 決済手数料がかかる
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⚠ 領収書が発行されない(車検時に注意)
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⚠ 一括払いのみ(分割不可)
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⚠ 納税証明書の発行が遅れる可能性あり
カード払いにおすすめの高還元クレジットカード
カード名 | 還元率 | 年会費 | 特徴 |
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楽天カード | 1.0% | 無料 | ポイント汎用性が高い |
リクルートカード | 1.2% | 無料 | 高還元率で維持コストゼロ |
PayPayカード | 1.0% | 無料 | Yahoo系サービスと相性◎ |
au PAYカード | 1.0% | 条件付き無料 | au利用者におすすめ |
※公共料金支払いのポイント付与対象かはカード会社に要確認
【関連記事】楽天カードNHK受信料払いでポイント還元率が激減
注意!以下の人はカード払いを慎重に
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🔸 還元率が0.5%以下のカードを使っている人
→ 手数料負けする可能性大 -
🔸 車検直前で納税証明書がすぐに必要な人
→ 証明書の発行タイミングに注意 -
🔸 クレカの利用明細を翌月一括で払えない人
→ 残高管理ができないとリスク
まとめ|クレカ払いは「高還元カード」でこそ得!
以上、自動車税はクレカ払いが得?還元率と手数料を徹底比較してみた…というお話でした。
自動車税をクレジットカードで払えばポイントが貯まって一見お得に見えますが、手数料とのバランスが重要な判断ポイントです。
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✅ 還元率が1.0%以上なら、カード払いの方が得になる可能性が高い
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⚠ 0.5%以下のカードでは、逆に損になるケースも
高還元カードをうまく活用すれば、毎年の固定費でも賢く節約が可能です。
ぜひ来年の自動車税支払い前に、自分のカードを見直してみてくださいね。