大卒初任給の手取り相場から逆算!就活からできるマネープラン

大学生活も折り返しを過ぎ、就職活動が近づくと、「将来の収入」や「社会人になったあとのお金のこと」が気になり始めますよね。

特に初めて社会人になるときは、給与の「額面」と「手取り」の違いや、生活費の実態、貯金や税金の仕組みがわかりづらいもの。
それを知らずに生活設計すると、思わぬ資金不足や節約の失敗につながることも多いです。

そこで今回は、

  • 大卒初任給の実態と手取り額
  • 社会人1年目の支出モデル
  • 大学生のうちに準備すべきお金の計画
  • 就活中からできるマネープラン作りのコツ

をわかりやすく解説します。


1. 大卒初任給の平均と手取りはいくら?

◆ 平均初任給の実態

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」(2024年最新版)によると、2023年の大学卒業者の初任給(額面)は約21万円〜22万円がボリュームゾーンです。

具体的には、

  • 全国平均:約21万8000円

  • 文系:約21万円前後

  • 理系:約22万円前後

となっています。


◆ 手取り額は約17万〜18万円

額面給与から「社会保険料」「所得税」「住民税」が差し引かれ、実際に手元に入るのは約17万〜18万円程度とされています。

具体的な控除例(21万8000円の場合):

控除項目 金額目安
健康保険料 約1万2000円
厚生年金保険料 約2万5000円
雇用保険料 約2000円
所得税 約6000円
住民税 約1万円(2年目以降)

住民税は社会人2年目以降から発生するため、初年度は少し控除が少なめになることもあります。


2. 社会人1年目の支出モデルを知ろう

手取り約17万円で暮らす社会人1年目の月間支出例をイメージしてみましょう。

支出項目 金額(目安)
家賃(1K、都心以外) 約6万〜7万円
光熱費(水道・電気・ガス) 約8,000円
食費(自炊中心) 約2万〜2万5,000円
通信費(スマホ+ネット) 約6,000円〜8,000円
交通費(通勤定期) 約1万円
日用品・交際費 約1万5,000円
貯金・積立 約1万円

合計:約15万〜16万円程度となり、収支はギリギリ安定するイメージです。


3. 大学生のうちに知っておくべきマネープランのポイント

① 就活費用の準備

就活は交通費・スーツ代・面接用の靴や鞄など、意外とお金がかかります。
平均すると10万円〜15万円程度は見ておきたいところです。

早めに少しずつ貯金しておくことが重要です。


② 退職金やボーナスは期待しすぎない

社会人になって初めて、ボーナスが「必ずもらえるわけではない」「退職金が減っている」現実を知ることも。

そのため、初任給を基準に生活設計を立て、ボーナスはあくまで「臨時収入」と考えるのが安全です。


③ 社会保険・税金の仕組みを理解

健康保険料や厚生年金は給与から自動的に引かれますが、将来的な給付や控除も知っておくと安心です。

また、扶養控除や年末調整についても、アルバイトとは違い社会人としてしっかり理解しておきましょう。


④ 貯金・投資の計画

「給料の1割を貯金する」などの目標を立てておくと、将来のマイホームや転職準備に役立ちます。

学生時代から少額でも積み立て投資を始めておくのも賢い方法です。


4. 就活中からできるマネープラン作りのコツ

◆ 生活費の見積もりシミュレーション

就職先が決まったら、「初任給×手取り率」をベースに、生活費のざっくりシミュレーションをしてみましょう。
家賃は上限6〜7万円以内を目標にするのが無難です。


◆ 内定先の福利厚生を確認

住宅手当や交通費補助、社員食堂の有無など、福利厚生が充実している企業は生活コストが下がります。


◆ 奨学金返済計画の確認

奨学金がある場合、返済開始時期と月額を把握し、社会人の手取りから逆算した返済計画を立てましょう。


◆ 家計簿アプリで収支管理をスタート

社会人生活は「給与振込→支出管理」が基本です。
就活中から無料家計簿アプリを使い、収支の感覚を身につけるのがおすすめです。


5. まとめ|「社会人生活の第一歩」を見据えた賢いお金の計画を

以上、大卒初任給の手取り相場から逆算!就活からできるマネープラン…というお話でした。

社会人1年目は、給与の額面・手取りの違いや生活費の実態を知ることが、豊かな将来の第一歩です。
大学生のうちから就活マネープランをしっかり立てておけば、焦らず落ち着いて新生活を迎えられます。

節約・貯金の意識を持ち、給与だけに頼らず臨時収入や福利厚生を上手に活用することもポイントです。

将来を見据えたお金の準備で、安心して社会人生活をスタートしましょう。

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