クレジットカードを使っていると、「思ったよりお金が残らない」「明細を見るたびに使いすぎた気がする」ということがあります。
原因はクレジットカードそのものより、使い方のルールが決まっていないことにあります。
カードは便利ですが、現金よりも支出の感覚が薄くなりやすいのも事実です。そこで今回は、家計を壊さないために意識したい3つのルールと、使いすぎを防ぐ具体的な方法をまとめます。
クレジットカードでお金が残らないのはなぜ?
クレジットカードでお金が残らないと感じる人は、必ずしも大きな買い物をしているわけではありません。
むしろ多いのは、数百円、数千円の支払いを積み重ねた結果、月末に「こんなに使った?」となるパターンです。
クレジットカードは、財布から現金が減る感覚がありません。タッチ決済やネットショッピングなら、数秒で支払いが終わります。
便利だからこそ、使った金額を意識しないまま支出が増えやすいのが弱点です。
クレカでお金が残らない人に多い5つのパターン
まず、自分の使い方に当てはまるものがないか確認してみましょう。
少額決済が積み重なっている
コンビニで500円、ネットで1,500円、外食で2,000円。
1回ごとの金額が小さいと、「これくらいなら大丈夫」と思いやすいですが、回数が増えると大きな支出になります。
例えば1日1,000円の予定外支出でも、30日続けば3万円です。
クレジットカードは少額決済が簡単だからこそ、1回の金額ではなく月の合計額を見ることが大切です。
ポイントを理由に買っている
「ポイント10倍」
「今なら還元率アップ」
「あと1店舗で条件達成」
こうしたキャンペーンを見ると、必要ではないものまで欲しくなることがあります。
ただ、1,000円の商品を買って100ポイントもらっても、必要のない商品なら900円の支出が増えただけです。
ポイントは、
必要なものを買った結果としてもらうもの
と考えた方が家計は安定します。
カード明細を月末まで見ていない
カード利用額を請求確定後に初めて確認していると、途中で使いすぎに気づけません。
月の前半で予算を超えそうだと分かれば、その後の外食や買い物を減らせます。
しかし月末に、
「今月8万円も使っていた」
と気づいても、その月の支出はもう戻せません。
そのため、カード明細は月1回ではなく、定期的に確認する方が安心です。
サブスクを放置している
動画配信、音楽、アプリ、クラウドサービスなど、毎月自動的に引き落とされる支払いも要注意です。
1件あたり500円や1,000円でも、複数契約すると毎月それなりの金額になります。
しかも自動決済なので、
使っていなくても支払いだけ続く
ことがあります。
明細を見て「これ最近使っていないな」と感じたサービスがあれば、見直しのタイミングです。
リボ払いや分割払いを支出調整に使っている
支払額を小さく見せやすいのがリボ払いや分割払いです。
もちろん、大きな支払いを分ける目的で計画的に利用する場面はあります。
ただ、
「今月苦しいからとりあえずリボ」
を繰り返すと、今月の支出を翌月以降へ先送りしているだけになりやすいです。
クレジットカードで家計を安定させたいなら、基本は一括払いで無理なく払える範囲に収めることを意識した方が管理しやすいでしょう。
ルール① ポイントを理由に買わない
家計を壊さないために、まず意識したいのが、
ポイントを買う理由にしない
ことです。
クレジットカードやQRコード決済では、
- ポイント○倍
- キャンペーン期間限定
- 実質○%還元
といった案内がよくあります。
こうしたキャンペーン自体は悪いものではありません。
問題なのは、
キャンペーンがなければ買わなかったものまで買ってしまうこと
です。
「ポイントがもらえるから買う」ではなく、
「もともと買う予定だったものを、ポイントが多い日に買う」
という順番にすると無駄遣いを防ぎやすくなります。
必要ないものは、50%OFFでも高いものです。
ポイントはあくまで、必要な支払いをした結果として付いてくるオマケくらいに考えるのがちょうどいいでしょう。
【関連記事】欲しくないものを欲しがると、家計はいつまでもラクにならない
ルール② 感情が動いているときは決済しない
クレジットカードで注意したいのは、金額だけではありません。
買うタイミング
も大切です。
例えば、
- 仕事で疲れている
- ストレスが溜まっている
- イライラしている
- 落ち込んでいる
- 深夜にネットショッピングを見ている
といった状態では、「今日は頑張ったからいいか」と判断が甘くなりやすくなります。
クレジットカードやスマホ決済は支払いが簡単なので、感情の勢いのまま購入しやすいのも特徴です。
私自身も、あとから明細を見て、
「なんでこれを買ったんだろう」
と思う支出は、疲れているときや勢いで買ったものが多いです。
予定外の買い物は一晩置いてみる
対策はシンプルです。
予定外の買い物は、その場で決済しない。
これだけでもかなり違います。
欲しいと思った商品を、
「明日も欲しかったら買う」
と決めて一晩置いてみましょう。
翌日になると、
「やっぱりいらない」
となることは意外と多いです。
高額商品だけではなく、自分の中で、
予定になかった買い物は一度保留する
というルールを作っておくと使いすぎを防ぎやすくなります。
ルール③ クレカは「使い道」と「月いくらまで」を決める
3つ目は、
クレジットカードを何に使うか、月にいくらまで使うかを決める
ことです。
以前は、
- 生活費用カード
- 固定費用カード
- サブスク専用カード
のように用途ごとに分ける方法もよく紹介されていました。
もちろん、この方法が合う人もいます。
ただしカードを増やしすぎると、今度は明細が分散して管理しにくくなることがあります。
そのため大切なのは、
カードを何枚使うかではなく、自分が管理できる使い方にすること
です。
例えば、
- 食費・日用品・固定費はメインカード1枚
- 趣味や娯楽は月2万円まで
- サブスクは同じカードにまとめる
というように決めておけば、毎月の支出を把握しやすくなります。
「なんとなく全部カード払い」ではなく、
このカードは何に、いくらまで使う
を決めておくことが家計管理では重要です。
利用通知をONにして「使った感覚」を残す
クレジットカードの使いすぎを防ぐなら、利用通知をONにしておくのも有効です。
カード会社によっては、決済後すぐにアプリやメールで利用金額を知らせてくれます。タッチ決済やネットショッピングは支払いが一瞬で終わるため、現金より「使った感覚」が残りにくいですが、通知が来るだけでも支出を意識しやすくなります。
特に少額決済が多い人は、通知を見ることで「今日はもう結構使っているな」と途中で気づけます。
カード明細は週1回くらい確認する
カード明細は、請求額が確定してから見るだけでは遅いことがあります。
おすすめは、週1回くらいアプリや会員ページを開いて利用履歴を確認することです。
例えば毎週日曜日に、
- 今週いくら使ったか
- 予定外の支出はなかったか
- サブスクが増えていないか
- 月の予算を超えそうではないか
を確認します。
この習慣があると、月の途中で使いすぎに気づいて修正できます。
完璧な家計簿をつけなくても、カード明細だけ確認するだけでかなり違います。
リボ払いを家計調整のために使わない
クレジットカードで家計を崩しやすい使い方のひとつが、毎月の支払額を抑えるためにリボ払いを常用することです。
リボ払いは毎月の支払額を一定程度に抑えられる一方、残高に応じて手数料がかかり、支払いが長期化しやすくなります。
「今月ちょっと使いすぎたからリボに変更しよう」という使い方を繰り返すと、支出そのものが減ったわけではないのに、支払いだけが後ろへ回っていきます。
リボ払い自体が悪いわけではありませんが、毎月の家計を合わせるための常用手段にしない方が管理しやすいでしょう。
クレジットカードを増やしすぎない
還元率やキャンペーンを比較していると、ついクレジットカードを増やしたくなることがあります。
ただし、カードが増えるほど、
- 利用明細が分散する
- 引き落とし日が増える
- サブスクの登録先が分からなくなる
- 年会費のあるカードを忘れる
といった管理の手間も増えます。
家計管理を優先するなら、還元率が少し高いカードを何枚も使い分けるより、自分が管理できる枚数に絞る方がラクです。
何枚が正解かは人によって違いますが、「持っている理由を説明できないカード」があれば一度見直してみてもいいでしょう。
還元率が高いだけではお金は残らない
「還元率1%より2%のカードを使えば、お金が貯まりやすくなる」と考える人もいるかもしれません。
確かに、同じ金額を使うなら還元率が高い方がお得です。
しかし、還元率が高いことを理由に支出そのものが増えてしまえば意味がありません。
例えば10万円の必要な支出を1%還元で払えば1,000円相当ですが、2%還元だからと不要なものを1万円余計に買えば、ポイント差より支出増の方がはるかに大きくなります。
クレジットカードは、
支出を増やす道具ではなく、必要な支払いを管理しながら少し得する道具
と考えるのがちょうどいいです。
クレカは「増やす道具」ではなく「管理する道具」
クレジットカードのメリットは、ポイントだけではありません。
利用明細が残るので、
「いつ」
「どこで」
「いくら使ったか」
を後から確認できます。
現金払いではレシートを捨てると分からなくなる支出でも、カードなら履歴が残ります。
つまり、使い方を決めればクレジットカードは家計管理にも役立ちます。
大切なのは、カードに家計を管理してもらうことではなく、カードの明細を自分の家計管理に使うことです。
【関連記事】タッチ決済の限度額はいくら?15,000円を超えたらどうなるか解説
クレジットカードの使いすぎについてよくある質問
Q. クレジットカードは現金より使いすぎやすいですか?
人によりますが、現金のように財布からお金が減る感覚がないため、使いすぎを感じにくい人はいます。
利用通知や明細確認を習慣にすると、支出を把握しやすくなります。
Q. クレジットカードは何枚までにした方がいいですか?
一律の正解はありません。
大切なのは、自分で利用額・引き落とし日・用途を把握できる枚数にすることです。
使っていないカードや、持っている理由が分からないカードがあるなら整理を検討してもいいでしょう。
Q. 生活費は1枚のカードにまとめた方がいいですか?
管理しやすい人なら、メインカード1枚に集約する方法は有効です。
一方で、仕事用・家計用など明確な目的があるなら複数枚に分ける方法もあります。
重要なのは、枚数よりも「何に使うカードか」を決めておくことです。
Q. クレジットカードの利用限度額を下げれば使いすぎ防止になりますか?
使いすぎ防止につながる場合があります。
ただし、カード利用限度額と自分の家計予算は別です。
限度額が50万円でも、「自分は月5万円まで」と予算を決める方が実際の家計管理では重要です。
Q. ポイントを貯めるためにカード払いへまとめるのはダメですか?
必要な支払いをカードへまとめるのは問題ありません。
ただし、ポイントを獲得するために予定外の買い物を増やしてしまうと本末転倒です。
Q. リボ払いは使わない方がいいですか?
状況によります。
ただ、毎月の家計が足りない分をリボ払いで先送りする使い方を繰り返すと、残高や手数料が増えやすくなります。
利用する場合は、手数料や返済期間を確認して計画的に使いましょう。
Q. お金が残らないならクレジットカードをやめた方がいいですか?
必ずしもやめる必要はありません。
使い道・月の予算・明細確認のルールを決めるだけで管理しやすくなる人もいます。
カードを使うとどうしても予算を超えてしまう場合は、日常の支払いだけ現金やデビットカードへ変更する方法もあります。
まとめ
以上、クレジットカードでお金が残らない原因は?使いすぎを防ぐ3つのルール…というお話でした。
クレジットカードで家計を壊さないために意識したい基本ルールは、
- ポイントを理由に買わない
- 感情が動いているときは決済しない
- 使い道と月いくらまで使うかを決める
の3つです。
さらに、利用通知をONにして、週1回程度カード明細を確認すると、月の途中で使いすぎに気づきやすくなります。
クレジットカードは、使うだけでお金が貯まる道具ではありません。
しかし、自分の支出を把握し、必要な買い物だけに使えば、現金より家計を見える化しやすい道具にもなります。
還元率を比べたりカードを増やしたりする前に、まずは「何に、月いくらまで使うか」を決めるところから始めてみてください。
【関連記事】欲しくないものを欲しがると、家計はいつまでもラクにならない
メタディスクリプション