同棲生活に慣れてくると、日々の支出管理だけでなく「貯金」について考え始めるカップルも多いはずです。
家具や家電の買い替え、旅行、引っ越し、そして結婚資金…。二人で生活していれば、まとまったお金が必要になるシーンは意外と多く訪れます。
しかし、「貯金の目的が違う」「金銭感覚に差がある」といった価値観のすれ違いから、ちょっとした不満が積もってしまうことも。
今回は、同棲カップルにおすすめの目的別の貯金ルールと、価値観のすり合わせ方をご紹介します。
【関連記事】同棲の家計管理ルール|割り勘・一括どっち?金銭トラブル防ぐコツ
なぜ同棲中に貯金が必要なの?
まずは、「まだ結婚するか分からないし…」と考えがちなカップルにこそ知ってほしい、同棲中に貯金しておくべき理由を整理しましょう。
■ 急な出費に対応できる
家電の故障、どちらかの病気、転職による収入減など、予期しないトラブルは意外と起きます。二人暮らしでは支出の幅も広いため、備えがあると安心です。
■ 将来の選択肢が増える
引越しや結婚を検討するときにも、ある程度の資金があれば「やりたいこと」を実現しやすくなります。
■ 金銭感覚の相性をチェックできる
同棲中は、将来を見据えた“お金の練習期間”でもあります。貯金にどう向き合うかで、パートナーとの金銭的な価値観も明らかになります。
目的別に分けよう!3つの貯金スタイル
「貯金しよう!」と言っても、漠然としていては続きません。目的ごとに口座や用途を分けて管理すると、達成感も得られやすく、使い道でもめるリスクも減ります。
① 日常予備費(生活トラブル対策)
病院代、家電の故障、急な帰省など、すぐに使う可能性があるお金を備える“緊急用貯金”。
二人で月5,000~1万円ずつ積み立てておくと、安心して生活できます。
② 中期貯金(イベント・娯楽用)
旅行や記念日ディナー、引越し費用など“ご褒美系”に使う貯金。
目的が明確なので楽しみながら貯められます。「年末までに10万円貯めて温泉旅行」など目標を立てるとモチベーションもアップ。
③ 長期貯金(将来設計用)
結婚資金や将来のマイホーム購入、出産費用などに向けた“ライフプラン貯金”。
まだ結婚を確定していなくても、「いずれ」という意識があるなら話し合っておく価値ありです。
二人で貯金を始めるときのルール作り5つのコツ
1. 名義を明確にしておく
共通口座を作る際、名義はどちらか一方のものになります。
後々トラブルにならないよう、「このお金は二人のもの」とルールをはっきりさせておきましょう。引き出しやすい銀行を選ぶのもポイントです。
2. 口座を使い分ける
生活費用と貯金用の口座を分けることで、うっかり貯金を使ってしまうリスクを減らせます。
貯金用は「引き出しにくいネット銀行」などにしておくと、気軽に使ってしまう心配も減ります。
3. 無理のない金額からスタート
「月5,000円ずつ」「ボーナス月に3万円」など、現実的なラインから始めましょう。
金額よりも“習慣化”が大切です。続けていくことで、まとまった額になる実感が湧きます。
4. 家計簿アプリや表で見える化
「Zaim」や「マネーフォワードME」といったアプリを使うと、二人で入金状況を確認しやすく、進捗管理にも便利です。
Googleスプレッドシートで共有するのもおすすめ。
5. 定期的な「お金ミーティング」で見直す
月1回、「今月いくら貯まった?」「次は何に使いたい?」と確認するだけでも、ズレや不満を防げます。
カフェや家でのんびり話し合う時間を設けましょう。
金銭感覚が違うときはどうする?
貯金ルールを決めるうえで、価値観の違いは避けられない課題です。
典型的な“すれ違いパターン”と、その乗り越え方を紹介します。
よくあるすれ違い
-
「彼は今を楽しむ派、私は未来に備える派」
-
「貯金は必要だと思っていても、なかなか行動に移せない」
-
「金額ばかりに目が行って、目的が噛み合わない」
解決のためのヒント
-
お金の使い道ベスト3を書き出す:お互いの「何に価値を感じているか」が見えると納得しやすくなります。
-
貯金の“使い道”から入る:目的が明確なら、相手も共感しやすくなります(例:旅行のため、引越し費用のためなど)。
-
「個人貯金」と「共通貯金」を分ける:自由に使えるお金を確保することで、ストレスを感じにくくなります。
貯金以外にも備えておきたいお金の話
■ 医療・火災保険の見直し
同棲している場合、どちらかが入院・ケガをしたときのために保険の備えも重要です。特に賃貸の場合は火災保険の条件も確認しておきましょう。
■ 投資・資産運用も検討
貯金だけでなく、つみたてNISAやiDeCoなど、少額から始められる投資も将来の安心に繋がります。興味があるなら一緒に勉強を始めても◎。
まとめ|貯金は「二人の未来を見える化」するツール
以上、同棲カップル【貯金ルール】目的別の分け方とすれ違いを防ぐコツ…というタイトルで
同棲中の貯金は、ただお金を貯めるだけではなく、二人の未来像を共有するコミュニケーション手段でもあります。
「いくら貯めるか」よりも、「何のために貯めたいか」をしっかり話し合うことが、すれ違いを防ぎ、信頼関係を築くカギとなります。
無理なく続けられる形で、今日から少しずつ二人のための貯金を始めてみませんか?
【関連記事】新婚や同棲カップルにおすすめ【共同口座】の作り方と銀行3選