恋人同士で始めた楽しい同棲生活。
ですが、残念ながらすべてのカップルがそのまま結婚に進むとは限りません。現実には「価値観のズレ」「浮気」「将来への不安」などが原因で、同棲を解消するケースも少なくありません。
しかし、いざ別れるとなると面倒なのが「お金」と「荷物」の問題です。
- 家賃や光熱費の未払いは?
- 家具・家電の所有権は?
- 敷金や引っ越し費用はどうする?
こうしたことを事前に決めていないと、別れ際に大きな揉めごとに発展する可能性があります。
そこで今回は、同棲解消時にトラブルになりやすいお金と荷物の処理法について詳しく解説します。
円満に別れるためにも、事前の準備とルール作りがカギになります。
【関連記事】同棲の家計管理ルール|割り勘・一括どっち?金銭トラブル防ぐコツ
1. 同棲解消時に揉めやすいお金トラブル
① 家賃や光熱費の精算
解消日が月の途中だった場合、「今月の家賃はどうする?」「使った分だけ光熱費を払って」などの問題が起こります。
解決のポイント:
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契約名義人が誰かを明確にしておく
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解消予定日を事前に決める
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精算は「日割り」「半月分ずつ」など話し合いでルール化
※賃貸契約を片方が残って引き続き住む場合、そのまま名義を使えるかも確認が必要です。
② 敷金・礼金・初期費用の返金トラブル
「一緒に初期費用を払ったのに、退去時は名義人にだけ返金される」
というトラブルはよくあります。
対策としては:
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契約書と支払い履歴を保存しておく
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同棲時に出した金額をメモしておく
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解約時の返金が出たら、公平に分けるか事前に話し合う
名義人でない方が金銭的に損をしないよう、領収書・家計簿アプリなどで記録を残しておくことが重要です。
③ 家具・家電の所有権
テレビ、冷蔵庫、洗濯機、ベッド、ソファ…。
生活に欠かせない家具家電も、同棲解消の際には「どっちの持ち物か?」で揉める原因になります。
よくあるのは、
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一緒に買ったけどレシートや支払者が不明
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「あなたの家に置いてたけど、実は私のだった」
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「引っ越し費用をかけたから譲って」
などです。
解決方法としては:
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家電ごとに「どちらが購入したか」「所有者は誰か」を記録しておく
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家計簿アプリやレシートの写メを活用する
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複数の家電を「1つずつ公平に分ける」「まとめて片方が引き取り、代金を支払う」などの合意をする
④ 引っ越し費用・原状回復費用の分担
引っ越し代や、退去時に必要な修繕費用を「どちらがどのくらい負担するか」も揉めやすいポイントです。
特に片方が急に出ていく場合、「敷金が戻らない」「修繕費を請求された」など、後になってトラブルになることがあります。
おすすめの対策:
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見積もりや請求書を共有しておく
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契約前に「どちらかが出ていくときの費用分担」ルールを決めておく
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精算は「LINEで記録を残す」など文書化しておくと安心
2. 荷物・持ち物の扱いでトラブルにならないために
① 私物の区別をしておく
同棲中は物が混在しやすくなりますが、私物と共有物の区別がつかなくなると、後々「勝手に捨てられた」「持ち逃げされた」とトラブルに発展します。
対応策:
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私物には名前・印をつけておく
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クローゼットや収納スペースを分けておく
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高価な物や思い出の品は明確に管理しておく
② 残された荷物の対応ルール
先に出ていった側が荷物を残しているケースもよくあります。
「いつまでに取りに来るのか」「勝手に捨てていいのか」は事前に取り決めておかないと揉めます。
おすすめルール:
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期限を決めて、〇日までに引き取る
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連絡なしの場合は、〇日後に処分する旨を事前通知
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LINEやメールで証拠を残す
③ 思い出の品やプレゼントはどうする?
ぬいぐるみ、写真、アクセサリーなど、感情が絡むアイテムほど扱いが難しいです。
トラブル回避のためには、
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勝手にSNSに載せない
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処分する際は一言伝える
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プレゼントの所有権は「もらった側」にあることを前提に
といった気遣いが大切です。
3. 事前にルールを作っておくと“揉めない同棲解消”ができる
同棲前から「別れたときの話」をするのは気まずいと感じるかもしれません。
ですが、トラブルが起こるのは「備えがなかった場合」がほとんどです。
事前に決めておくと良い項目チェックリスト:
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契約者・支払い者・保証人の名義
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家賃・光熱費・食費などの分担比率
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家具・家電など大物の所有権
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共通口座・貯金・クレカなどのお金の流れ
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退去時の費用や手続き
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持ち物を取りに来る期限
これらを**「覚書」として簡単にまとめておくと、いざというときも冷静に対応できます。**
4. 感情的にならず、冷静に話し合うのがベスト
同棲解消は、精神的にもつらい出来事です。
だからこそ、感情だけで判断せず、「お金と物」は冷静かつ客観的に処理することが、円満な別れに繋がります。
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「相手にだけ損をさせてやろう」という考えはNG
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共通の知人や第三者に立ち会ってもらうのも一つの手段
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LINE・メモ・レシートなどの“証拠”を残すことも大切
まとめ|同棲解消こそ「信頼の終わり方」が大切
以上、別れたらどうする?同棲解消時に揉めやすいお金と荷物の処理法…というお話でした。
同棲生活が終わるとき、ただ感情に任せて別れるのではなく、信頼を持って最後まで責任を果たすことが重要です。
「もし別れたらどうする?」を事前に考えておくことは、お互いを大切にしている証でもあります。
将来結婚するか、別れるかは誰にも分かりませんが、“そのとき”が来ても慌てないよう、今できる備えをしておきましょう。